ご存知の様に、日本国内の携帯市場は現在4社のキャリアで成り立っています。
さて、今、市場を騒がせているのは、楽天モバイルの今後の展望です。
現在のシェアはこちら。

ソフトバンクは、既に基地局等整備してあったボーダフォンを丸ごと一兆数千億円で買収し、市場に参入。
当時は高すぎて破天荒な買い物と評されましたが、今となっては正解だった訳です。
何しろ、新規参入の楽天は基地局整備から全て自前でやらなければならず、結果としてグループの2022年12月期決算では、稼ぎ頭である楽天市場や楽天証券等の利益を全て帳消しにするどころか、全体で3,600億円の営業赤字となっています。(前年同期は1,600億円の赤字で、ほぼ200%)
重要な要素である5Gが対応可能なプラチナバンドの割り当てにおいても、他の3キャリアがなかなか譲らず先延ばしにしており、この点においても大苦戦しています。
社内では、契約獲得の「ノルマ」を課しているとか・・・昭和の時代のやり方に戻らざるを得ない程、苦境に立たされている訳です。
今の時代「スピードが生命線」である事は言う間でもなく、全てを一から始めていて、資金が底をつくまでに間に合うのか。
グループ会社の株を切り売りしたりもしている様ですが、大きな正念場と言えるでしょう。
意を決して挑戦した事・・・何とか凌いで欲しいなと思います。
島ア俊之